【ニュース】水戸岡鋭治氏デザインバスで巡る周遊ツアー!2024年4月より神姫バスにて発売開始

ニュース

兵庫県を中心に路線バス等を運行する神姫バスでは、2024年4月より開始するインバウンドをメインターゲットとした瀬戸内周遊ツアー「瀬戸内シンフォニールート」と、それに投入される観光ツアー用バスの「YUI PRIMA OLIVIA(ゆいプリマオリビア)」を、ツアー販売開始に先がけた3月7日に報道機関に先行公開しました。

YUI PRIMA OLIVIAのデザインは水戸岡鋭治氏

瀬戸内シンフォニールートの目玉となっているのは、その中心となるバスの車体デザイン。今回デザインを手掛けるのは水戸岡鋭治氏。

九州の鉄道車両のイメージが強い水戸岡氏ではありますが過去において神姫バスをデザインした経緯があって旧知の仲ということもあり、今回のYUI PRIMA OLIVIAは神姫バス側と水戸岡氏が互いにこだわりを出し尽くしたデザインとなっています。

デザインを手掛けた水戸岡氏が旅行に持っているのは「ツアーの旅というのは、お客様にとって結局のところ、アテンドしてくれる人との思い出が印象に強く残る」という思い。

「今回のバスもツアーアテンダントが誇りを持って仕事を行える環境をデザインし、その誇りを持ったアテンダントの働きぶりに触れ、お客様の旅体験も高いクオリティに自然となる、そんなための舞台を用意しました」と語っていただきました。

目にも鮮やかな瀬戸内ブルーのバス車体の中は木で包まれた空間となっています。床、壁、天井の全てが木で覆われ、新築の家のようないい木の香りが漂う様子はさながら移動するホテルのラウンジのような雰囲気。

温かみのある木の意匠が施された車内の中でも、個人的に強く興味を引かれたのが窓際の目隠し。カーテンや無機質なブラインドになるのが多い中、YUI PRIMA OLIVIAでは御簾(みす)風の意匠をチョイス。高貴な御簾を選ぶことで機能性とデザイン性が見事に融合しています。

瀬戸内シンフォニールートツアーのコースは2種類

画像提供:神姫バス株式会社

水戸岡氏の手掛けるYUI PRIMA OLIVIAが巡るコースは瀬戸内で神姫バスのある兵庫をはじめとし、岡山、広島、香川、徳島、愛媛が舞台。歴史や文化として、見るべき物や知るべき事が多く、さらにグルメや食材という面では、全国レベルで見ても特に高水準な瀬戸内の魅力が堪能できるコースとなっています。

上の写真はツアー中に提供される広島県竹原市の郷土料理で、地元の魚を焼いてほぐし椎茸や筍など食材の入ったご飯の上に盛り付けてだし汁をかけて食べる「魚飯(ぎょはん)」と呼ばれる伝統的な料理。

西日本において観光というと知名度的には、京都と大阪に加え兵庫か奈良をプラスした三都を巡ることが多いのが現状となっています。しかし神姫バスでは魅力あふれる瀬戸内のコースを設けることで自社の利益のみならずユーザーの分散を考え、国内のオーバーツーリズム解消の一因になり得るルートが選定されました。

画像提供:神姫バス株式会社

ちなみに今回の瀬戸内シンフォニールートツアーは、スタートとゴールが姫路もしくは新神戸となっており、兵庫を起点として西へ進む周遊と、広島を起点として東へ進む周遊の2ルートが用意されています。

画像提供:神姫バス株式会社

そして2025年からは周遊単体ではなく、より細かく途中乗車と途中下車できるオプションを実装。1部の区間のみの乗車も可能となってグッと身近にバスでのツアーに参加でき、インバウンド旅行者などにとっては、日本旅行という大きな旅の中の移動ルートとして組み込める試みが予定されています。

旅行におけるバスというポテンシャル

今回紹介している瀬戸内シンフォニールートでは、コースの舞台に瀬戸内が選ばれていますが、周遊ルートには王道パターンコースだけではなく、これまで注目度の低かったコースもふんだんに盛り込まれています。

また瀬戸内シンフォニールートでは積極的に下道の走行を採用。一般的なバス旅で目的地間の移動にはなるべく高速道路が使用されていましたが、一般道を走行することで移動に時間は増える一方で、そうすることで初めて見える車窓の景色を楽しむという贅沢な演出が盛り込まれています。

画像提供:神姫バス株式会社

そんな瀬戸内シンフォニールートのバス旅での魅力は地元の人々との距離感。鉄道の旅では車両は駅までしか乗り込めませんが、バスでの旅はさらに近く、現地にすむ人々の懐まで入っていくことも可能で、地域に息づく文化や伝統産業を体験することで直接学ぶことも可能となっています。

さらに瀬戸内シンフォニールートでは車内のドリンクとして瀬戸内の地酒をピックアップし、ルートにちなんだお酒が楽しめます。お酒にあわせるおつまみも、その土地土地にゆかりあるものがもちろん用意されているので、車内の旅の大きな楽しみの一つともなっています。

これまでの一般的な旅における移動という要素は、「短ければ短いほどよい」という認識で捉えられることが多く、目的地につくまでの間にある邪魔な要素という立ち位置であったり、ともすればネガティブなイメージの存在でした。

そこに水戸岡氏のデザインするような鉄道車両が導入されて、移動こそが旅の本質という認識が生まれ、オシャレな車両での贅沢な移動をメインコンテンツとして楽しむ旅が誕生してきました。

そのような概念がある中、今回のYUI PRIMA OLIVIAのようなバス旅であれば「移動も楽しむのはもちろん、目的地での思い出も楽しめる」というバス移動ならではの、いいとこ取りの理想の落としどころが誕生していると考えられます。

冒頭でも紹介しましたが水戸岡氏といえば、九州の鉄道のイメージが強い人でしたが、近畿と瀬戸内を巡るバスを手掛けたということで、インバウンドだけでなく関西の水戸岡ファンにも乗ってもらいたい注目のツアーと車両となっています。

真結(ゆい) 旅が心を結ぶ | 神姫バス
神姫バスが企画した大阪・兵庫発着の「真結」(ゆい)。上質なおもてなしの心にふれる旅をお楽しみください。

あなたの次の旅にオススメな宿-スポンサーリンク-

タイトルとURLをコピーしました