京都の中でも京都らしさの特に強い東山エリア。清水寺から高台寺方面へと続く産寧坂(三年坂)、さらに産寧坂から二寧坂(二年坂)を下り、その先に比較的ひっそりと存在するのが一念坂(一年坂)。
その一念坂の途中にある何やら不思議な雰囲気をはなつPunk a vapore(パンク ア ヴァポーレ)というお店があります。実はこちらスチームパンクのテーマのカフェとなっていて扉の中に一歩入ると別世界でお茶ができるお店となっています。
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そもそもスチームパンクとは?
今回紹介するPunk a vapore(パンク ア ヴァポーレ)のメインテーマとなっているスチームパンクというのは、そもそもSFにおける世界観の一つ。
ガソリンエンジンなどの内燃機関が存在せず動力を蒸気機関に頼った文明がベースのifの世界観で、蒸気機関を利用した産業革命が全盛を迎えた19世紀のまま進化したようなレトロフューチャーな時代感が基盤となっています。
また服装や内装に関しては同じく19世紀ヨーロッパのヴィクトリア朝の豪奢な装いに、工場にあるような歯車や配管パイプなど無骨な鉄製のオブジェクトが一見ミスマッチのようにそのまま合体。
その妙が組み合わせの妙が人気を博し、小説や映画、ゲームなどの雰囲気造りに広く利用される世界観となっています。
京都の街に唐突に出現するスチームパンク空間
現実世界の現代京都とは完全に水と油のような組み合わせであるスチームパンク。それが京都らしい京都の光景の広がる一念坂にあります。
お店の入り口はこんな感じで外からみる限りでは普通のお店に見えます。しかしよく観察すると、すでにパイプやメーターがチラチラ見えていて、スチームパンクな世界観が見え隠れしています。
京都とスチームパンクは時代も地域もあまりにも世界の異なりますが、ちょっと勇気を持って入店してみます。お店に1歩入ると、そこから先はもう遠慮なしのスチームパンクワールドが広がっています。
壁を覆う歯車やメーター、そしてそれらを繋ぐ配管。蒸気の音や油の匂いが漂ってきそうで大好きな人にはたまらない空間となっています。また写真などでは見たことあるペストマスクなどがディスプレイされていました。
お店1階部分は主に厨房スペースとなっているので客席のある2階へ移動。もちろん2階のテーブルもスチームパンク仕様、テーブルのガラス下には歯車がガッチリと埋め込まれています。
スチームパンクカフェのメニューはまさかの魔導書!
そしてしばらくするとメニューが運ばれてきました。そのメニューがこちら、鋲でとめられた何だかスゴイ本が登場しました。これ魔導書ですね。確かにスチームパンクの世界には、魔法を科学の力で制御するとかある設定ですが、まさかメニューが魔導書になっているとは思いませんでした。
またもう一つスゴイオブジェがこちらのエアコン、国産の普通のエアコンのようですが鋲やダクトが追加され、スチームパンク風に改造してあります。こういう細かい仕事、カッコいいですね。
ドリンクの看板メニューは豊富な種類のハーブティー
内装などの素晴らしさをたっぷり堪能したところで、お茶にしましょう。魔導書メニューをパラパラとめくっていると、お店の看板メニューはハーブティーらしく、そちらを注文したいと思います。
普段はコーヒー派なのでハーブティーはあまり詳しくないので、説明を読んでピンと来た茶葉を注文したいと思います。何種類もあるお茶の中からヴェルベーナという種類を選択。
説明によるとレモンのような爽やかな風味で、気力を回復させる効能があるとされているらしく、ハーブティーの女王とも呼ばれているお茶だそうです。それとカヌレのセットがあるそうなので抹茶味のカヌレを一緒にオーダーしました。
しばらくすると運ばれてきました。当然ですが茶器周りもこだわりの世界観。ガラスのポットに火の入ったガラスの加熱器、カップもガラス製でシロップはビーカー。そしてカヌレの入ったシルバーのお皿は、ディストピア飯感もある演出、カッコいい!
サッパリと爽やかなハーブティーをスチームパンクワールドで
それではいただきます。ポットに入ったお茶は琥珀色の美しいお茶です。一口飲んでみると飲み口は不思議なスッキリとした味わい。確かにレモンのような爽やかな香りで、紅茶にはないような軽やかながあります。
そしてヴェルベーナに加えるシロップはサトウダイコンとも呼ばれる甜菜(テンサイ)製で、優しい甘さでハーブティーの風味も活かされマッチしています。
一緒に頼んだカヌレは外側はカリッとサックリで中はムッチリとトロッとクリーミーで外と中で食感の違いが楽しめます。
ハーブティーはカップにたっぷり3杯くらいあるので、カヌレを食べながらお茶を楽しんでいると、ゆっくり時間をかけてお茶ができます。そして店内は少し物悲しげなBGMが流れ、思いのほか落ち着いた気持ちでスチームパンクの世界観に浸ることができます。
たっぷりと時間をかけてスチームパンクを堪能した後に表に出るとずいぶんと外は明るく、異空間からの帰還という趣。今の日本からすると十分に非日常的な京都の街並みでさえ、現実的に感じられるという少し不思議な感覚になるお店となっていて、京都旅行のオプションのショートトリップ的にもオススメのお店となっています。
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【Punk a vaporeへのアクセス】
市バス206系統のバスで東山安井バス停をおりて南方向に進んで、
100m先の信号を東に曲がって約150mほど行くと突き当たる駐車場横の分岐を南側へ入って少し歩いた場所にあります。
【Punk a vapore 店舗情報】
住所 | 京都府京都市東山区桝屋町363-25 |
TEL | 070-1471-8369 |
営業時間 | 10時~18時 |
アクセス | 祇園四条駅から933m |
定休日 | 月曜日 |
食べログページ | https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26033634/ |
ま・と・め!
京都らしい風景の広がる東山に唐突に現れるスチームパンクカフェPunk a vapore
スチームパンクの世界観が高クオリティに再現された店内
お店の看板メニューは豊富なハーブティーでスイーツとのセットもオススメ
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