蔵元が選べる門扇の酒粕らーめん！京都の冬にアレンジあったかメニュー

寒い冬に食べたいメニューの一つである粕汁。白くてクリーミーな食感と日本酒由来の独特のコクと風味の温かい料理です。寒さが厳しくて酒処である伏見を持つ京都の冬には酒粕を使った粕汁がよく似合います。

最近では食べる機会も少し減ってしまったかす汁。伏見でも有数のお酒スポットである伏水酒蔵小路のらーめん門扇では、粕汁をアレンジして取っ付きやすく食べやすい形に調理した酒粕ラーメンが話題になっています。

伏水酒蔵小路の中にあるらーめん門扇

冬になると無性に食べたくなる粕汁。お味噌汁風にお椀に入った食べ方が一般的ですが、美味しいお店や手軽に食べられる方法などいろいろ探していると、粕汁をアレンジした粕汁ラーメンというメニューが京都のお店にあるという情報を発見。気になったので食べに行ってきました。

今回紹介するらーめん門扇というお店があるのは京都の伏見。大阪と京都を結んだ三十石船や幕末を駆け抜けた坂本龍馬などで有名なエリアですが、もう一つあるのは酒処という側面。

酒粕を使ったラーメンが伏見で食べられるということで最寄り駅の京阪電車の伏見桃山駅を下りて、駅前の東西に伸びる商店街を西へ向かって歩くこと数分。デカデカと酒粕らーめんの文字の入ったのぼりを発見。

らーめん門扇という店名も確認できたのでのぼりに誘われて歩いてみると見知ったスポットに到着。実はこちらは伏水酒蔵小路という伏見のお酒を楽しめるお店。

伏水酒蔵小路といえば、伏見にある18もの酒蔵の利き酒が1度に楽しめる「十八蔵のきき酒セット」という小さなグラスが18個も並んだメニューが何と言っても有名。お酒好きにも憧れの地でもあり、数多くのグラスが居並ぶ様子はSNS映えもするということで話題になっています。

そんな伏水酒蔵小路はお酒を提供しているお店のほかに、お酒のつまみとなるメニューを提供するさまざまな料理屋さんが屋台村のに一堂に会したスポットで、まさに京都の伏見の酒を堪能し尽くせる酒スポットとなっています。

その伏水酒蔵小路の中にラーメン屋さんとして入っているのが今回のらーめん門扇。お酒を飲んだ後の〆のラーメンが食べられる場所として機能しているお店かと思ってましたが、酒粕を使ったラーメンが提供されているとは知りませんでした。

酒粕を蔵元から選べるらーめん門扇の酒粕らーめん

お店も無事に発見したということで、酒粕ラーメンをいただきたいと思います。まずカウンターに座ってメニューを確認。なんとこちらのらーめん門扇では酒粕を使ったラーメンが食べられるというだけでなく、ラーメンに使用する酒粕を伏見の8つの蔵元から選べるというこだわっぷり。

どの蔵の酒粕が美味しいのか見当もつきませんが、メニューには蔵ごとの酒粕の特徴が書いてあるので、それを頼りに酒の感じが強くてそれいでマイルドな特徴がある豊祝というお酒の酒粕をチョイス。ランチタイムには餃子や唐揚げがセットにできるということで餃子セットを付けて注文しました。

しばらくすると、まずは先行して餃子の到着。餃子を食べてみると皮はプクッとしていて中の餡は肉汁が溢れるジューシータイプとなっていました。

さらにしばらくするとラーメンの到着。酒粕の種類がデカデカと掛かれたプレートも誇らしげ。それではまずはスープから一口。レンゲに軽くすくって飲んでみるとガツンと濃厚な酒粕テイスト。冬になると無性に食べたくなるあの味、ちなみに脳内で酒粕成分をオフにしてスープを味わってみるとしっかり濃いめの鶏白湯のスープでした。

しっとりとした鶏ももハムのチャーシューを食べつつ次は麺へ。麺は細麺となっています。また麺を食べてみると、少し意外なことにスープが麺に絡んで空気に触れる面積が増えるからか酒粕感じがさらにアップ。より強く酒粕の香りと風味を感じ、粕汁だけ飲んでいては感じられないくらいのテイストに酒粕好きにはたまらない、酒粕嫌いにもたまらない一杯という感じでした。もちろん、酒粕の感じが弱めの蔵元もあるそうなので、酒粕が強すぎると苦手という人はそちらをどうぞ。

ちなみにお店のお邪魔した平日ランチでは半分替え玉は無料ということで替え玉を注文。体感的には1分掛からずにあっという間に提供となっていたので「ラーメンはもう少し食べたいけど、1玉丸々は多い」という人にピッタリでした。

替え玉もして餃子を一緒に食べたので、気が付くとお腹いっぱい。食べ始めは寒かったのに食べ終わる頃にはほんのりと汗ばむという感じで冬の京都にピッタリ。京都らしいラーメンだったので冬の京都の味覚をカジュアルに堪能したいという人にピッタリの1杯でした。

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【らーめん門扇へのアクセス】

京阪電車の伏見桃山駅をおりて東へ向かい、商店街沿いに5分分ほど歩いて、のぼりのある交差点を南へ曲がった場所にあります。

【らーめん門扇 店舗情報】

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